【新しい日本のカタチを考える】
【新しい日本のカタチを考える】
河合雅司(まさし)氏の心に響く言葉より…
日本の「未来」はどうなっていくのでしょうか?
いつも人々の目は将来を見つめています。
人生の残り時間が長い若い人ほど、期待とともに不安も大きいことでしょう。
2020年代がスタートしましたが、それは新型コロナウィルスの世界的感染という手荒い幕開けとなりました。
感染症というのはいずれ完全終息の時を迎えますが、世界経済の深い傷は簡単には癒えないでしょう。
今、日本列島で生きるわれわれが最も関心を向けるべきは、日本社会を根底から揺るがす人口減少問題です。
コロナ禍で大きなダメージを受けた日本社会にも容赦なく襲い掛かります。
「コロナ後」の社会の復興も、人口減少の影響を十分踏まえなければ失敗するでしょう。
しかも、コロナ禍を含めた多くの課題は対策を講じさえすればいつかは解決しますが、人口減少は結婚や出産といった人々の価値観に根差す構造上の問題であるため、政策では克服し得ません。
われわれは、過去の日本人が経験をしたことのない急速な社会の縮小を目の当たりにすることになります。
過去の常識は通用せず、成功モデルが役に立たない時代が到来したと認識する必要があります。
単に人数が減るだけではありません。
短期間のうちに年齢構成が極めていびつになります。
すでに人手不足が深刻化していますが、働き手世代の不足は行政サービスまで滞らせるかもしれません。
同時に高齢者はまだまだ増えます。
しかもひとり暮らしが増大していきます。
民家が点在する地方などでは、“買い物難民”や“通院難民”が社会問題になるでしょう。
当然、今まで通りの行政サービスはできなくなる。
市町村の運営も同じで、立ち行かなくなるところが爆発的に増えてくる。
コロナ禍も大きな問題だが、10年、20年と長い目でみたとき、もっと問題になるのがこの人口問題だ。
学校教育、職業選択、消滅する仕事、高齢者問題、等々問題は山積している。
しかし、それらの問題も、見方を変えればチャンスと捉えることができる人もいる。
どんな現象も、見方しだい、考え方次第だからだ。
人口減少することを前提に…
新しい日本のカタチを考えてみたい。
動画↓